医療脱毛は毛根をレーザーの熱によって破壊するので脱毛効果が高いのですが、施術を受けた方の中には、
- レーザーで脱毛したのに、濃い毛が生えてきた
- 産毛しかなかった所から長い毛が生えてきた
という症状が起こった方もいらっしゃるようです。
これは硬化毛という現象で、医療脱毛をした際にごくまれにある症状になります。
では、その硬化毛のリスクはどれぐらいあるのか?なりやすい部分はあるのか?ということに加え、その原因や対処法などについてみていきたいと思います。
硬毛化とは?
硬化毛とは、医療レーザーや光脱毛で脱毛をすることによって、以前よりも太く濃い毛が生えて着たり、長い毛が生えてくる症状のことをいいます。
硬化毛の症状は術後1ヶ月以降に見られることが多く、女性でも男性でも見られる症状となっていて、その発症する確率は10%前後と言われています。
この数字は症状の大小すべてを含めての数字となっているので、中には2~3本しか症状が出ない方もいらっしゃいますし、それ以上の広範囲にわたって症状が出る方もいらっしゃいます。
硬毛化になりやすい人の特徴
まだ科学的な根拠などはませんが、硬化毛になりやすい人には以下のような共通点があるようです。
- 毛が密集している
- ニキビ肌
- ピルを内服している
- ホルモンバランスが乱れている
- 色黒
- 男性ホルモンが多い
これらはあくまでそういわれているだけであって、まだ科学的な根拠がないので、上記の項目に該当するからといって100%硬化毛になるというわけではありません。
医療脱毛で硬毛化になるか
医療脱毛でも硬化毛になってしまうことがありますが、一般的に医療脱毛よりも脱毛サロンの方が硬化毛になりやすといわれています。
そして、一番気になる、硬化毛になってしまう原因についてはまだ科学的な根拠がなく、現段階では推測の段階になります。
硬化毛になる原因については、まだ推測の段階なのですが2つ考えられており、
- レーザーや光脱毛の刺激で細胞が活性化する
- レーザーや光脱毛のダメージから回復するために太くなる
という、どちらもレーザーや光脱毛に関係があるようです。
このうち、最も有力とされているのは前者で、レーザーや光脱毛が毛の細胞を刺激して、その刺激をきっかけに毛が成長してしまうというものです。
レーザーや光脱毛は黒い色(メラニン)に反応して照射をするようになっていて、照射したレーザーの熱で毛根を破壊するという仕組みになっています。
レーザーは黒い色に強く反応するので、毛の色が濃ければ濃いほど光が集まりやすく、脱毛効果が出やすいのですが、産毛などの薄い色の毛については光がそれほど集まらず、レーザーの熱が中途半場に集まってしまい、毛根を破壊しきれないということもあります。
このときの熱が毛根に刺激を与え、成長を促してしまうことで、毛が濃くなったり、毛が長くなったりするというのが現状では一番有力な説とされています。
もう一つの説は、薄い色の毛に中途半端なダメージを負わせてしまうという点は同じで、その受けてしまったダメージから回復するために、より強い毛が生えるようになるのではないかともいわれています。
硬毛化しやすい部位
硬化毛は細い毛や、産毛などがある部位で起こることが非常に多いです。
具体的な部位としては顔、うなじ、背中、二の腕、お腹などになり、それとは逆に、毛が濃い部分(わき、VIOなど)は、硬化毛になりにくくなっています。
硬毛化対策・予防策は?
現段階では硬化毛の原因について科学的な根拠がないので、そのリスクを分散するという対処法を3つご紹介します。
- 脱毛機器が選べるクリニックを選ぶ
- 脱毛し放題のコースがあるクリニックを選ぶ
- 硬化毛に対して保障を設けているクリニックを選ぶ
脱毛機器が選べるクリニックを選ぶ
硬化毛が出てしまったときの対応として、他の脱毛方法を試すという選択があります。
そして、医療脱毛の脱毛器については大きく2種類あり、レーザーの熱で毛根を破壊するものと、バルジ領域に働きかけることによって毛を作り出す力を弱めるものがあります。
バルジ領域は、発毛因子を作り出すとされているので、そこを破壊することで新しい毛が作り出されなくなるというわけです。
そして、それぞれの代表的な脱毛機器のとしては、以下の様になります。
脱毛機器 | ターゲット |
---|---|
アレキサンドライト
ジェントルYAG ライトシェアデュエット |
毛根 |
メディオスターNeXT
メディオスターNeXT Pro ハヤブサ |
バルジ領域 |
メディオスターNextやハヤブサといった脱毛機器は、毛根ではなく、バルジ領域を、ターゲットとしているので、硬化毛にも有効とされています。
ただ、現状ではこれらの脱毛器を使用して、100%硬化毛になることを防ぐことができるかは保障がないのですが、リスク分散という意味合いで、脱毛機器を複数所有しているクリニックで施術を受けることをおすすめします。
例えば、リゼクリニックでは、メディオスターNext、ライトシェアデュエット、ジェントルYAGの3種類の脱毛機器を用意していますし、
湘南美容クリニックであれば、アレキサンドライトと、バルジ領域をターゲットとするオリジナル脱毛器ウルトラ美肌脱毛(ドクターパルス脱毛)の2つを用意してあります。
脱毛し放題のコースがあるクリニックを選ぶ
そして次の対策としては、脱毛し放題のコースがあるクリニックを選ぶというものです。
硬化毛は施術を続けていくことによって、なくなることが多い症状になるので、硬化毛になってもそのまま脱毛を継続することをおすすめします。
そこで気になるのがコースの回数ではないでしょうか?
多くのクリニックでは5回~8回ぐらいをコースの目安としているのですが、もし仮に、硬化毛になってしまって、コース終了時にまだ硬化毛が残っている場合。
追加で料金を支払って、施術を受けることになります。
そうなってしまうと硬化毛がいつなくなるのかわからないので、金銭面が非常に心配になります。
だからこそ、回数を気にせず通えるコースがあるクリニックを選ぶという対策をあらかじめしておくといいでしょう。
現状、大手のクリニックで脱毛し放題のコースがあるのはアリシアクリニックのみになります。
硬化毛に対する保障があるクリニック
そして、対策の3つ目は硬化毛に対する保障があるクリニックを選択するということです。
大手のクリニックの中で、「リゼクリニック」は唯一硬化毛に対する保障があり、万が一硬化毛になってしまった場合、1年間再照射を無料で行ってくれます。
ちなみに、それ以外のクリニックですと「クレアクリニック」が保障を設けています。
硬毛化は放置で治らないのか
硬化毛の症状が出てしまった場合の治療方法は、
- そのまま脱毛を続ける
- 他の脱毛方法に切り替える
- レーザーの出力を強める
という方法が今のところ効果があるようで、どれも基本的には施術を継続して行っていくという方法なります。
上の2つについては前述しましたが、他の脱毛方法に切り替える際に、ニードル脱毛という毛穴に針を通して確実に毛根を破壊するという方法に切り替えるという選択肢もあります。
また、レーザーの出力を高めることで、毛根に与えるダメージは強くなるので、クリニックによっては出力を上げて施術を行ってくれるようです。
まとめ
硬化毛は、レーザーや光脱毛を受けた後に、毛が濃くなってしまったり、長い毛が生えてきたりする症状で、脱毛サロンでも医療脱毛でもその症状がでてしまうリスクがあります
その発生確率は約10%と言われており、決して高いわけではありませんが、やはり気になる方が多いようです。
そして、その原因については科学的に証明はされておらず、推測の域ですが、有力とされている説は、レーザーや光脱毛の熱が毛根を焼き切れずに、中途半端に刺激してしまい、毛が成長してしまうというものです。
そして、硬化毛の事前対策としては、
- 脱毛機器を複数所有するクリニックを選ぶ
- 脱毛し放題のコースがあるクリニックを選ぶ
- 硬化毛に対して保障があるクリニックを選ぶ
という3つになり、硬化毛の原因がまだはっきりとしていないため、どれも硬化毛になってしまったときのリスクを最小限に抑えるというものです。
また、万が一あなたが施術を受けて硬化毛になってしまった場合は、基本的に施術は継続しながら、以下の3つの方法を試してください。
- そのまま脱毛を継続して行う
- 他の脱毛方法(ニードル脱毛など)に切り替える
- レーザーの出力を強める
これらの方法でほとんどの硬化毛は解決しているので、万が一硬化毛になってしまっても安心して施術を続けてください。
イチオシの医療脱毛は硬毛化に関しての保障がある「リゼクリニック」です。